おっぱい卒業

二人目の妊娠が分かった頃からアルマの卒乳を意識しだして、もうぐずってもおっぱいは必要じゃなくなった。寝るときも耳さえ貸してあげれば寝てくれる。おっぱい大好きやったからきっと卒乳は大変やろうなぁ、と思っていただけに拍子抜け。でもおっぱいをあげなくていいから、外出の時の服装とか下着も普通の着れるしなんかラク。9ヶ月で卒乳はちょっと早いかもと思ったけど、流れに乗って卒業したという事にしておこう。フォローアップミルクも実は買ってみたけど口に合わんみたいで、全然飲んでくれんかった。何か代わりの飲み物ないかなぁ、と思って豆乳(うちは牛乳を飲まないので)をあげてみたら、ごくごく飲んでました。普段から離乳食にふんだんに豆を使っているので、やっぱこの子は豆っ子やなぁ。と夫婦で妙に感心しました。

にしのみさきまつり

怒濤の週末だったよ。行事が重なってあきらめんといかん事もあったけど (g. love and special source のライブに行きたかった) 、今年最初で最後のキャンプもできて盛りだくさんの週末でした。

木曜日、シモちゃんと中央公園の芝生の上で弁当を食べた。ちょっと先に髪の長い怪しいオナゴ二人。ひょうたんのでっかいやつを叩いたりしながらゴニョゴニョ歌っていた。アフリカの楽器かな。帰り際、市役所前の広場に立ち寄った。アジアマンスのイベントをやっとった。インドの露店で縦笛を購入した。シモちゃんが、この店のおっさんが、ちゃんと音が鳴るかどうか一つ一つ口をつけて演奏して確かめとるけん、間接キッスやね。と言っていたけど、百円やからおっさんとの間接キッスも許すことにした。あと、タイの露店でパッタイの材料購入。

市役所広場を出てエルガーラにある世界のお茶専門店ルピシアへ。200種類以上あるお茶の数々に圧倒されつつ、めずらしいフレーバーティーの匂いを嗅ぎ散らかす。お店の方に試飲を勧められ、これまたなんとも結構な御点前で。。。栗の緑茶が旨かったぁ。ホンモノの栗が入って香ばしい。シモちゃんにねだり、買ってもらう。

夜はタイ料理パーティーパッタイ、タイカリー、生春巻きを作りました。8人前くらい出来てしまって見るだけでお腹いっぱい。全部美味しかったけどココナツミルクが沢山入ったカレーは特に旨かった。

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金曜。昼からチャーさんは仕事の面接へ。上手くいくと言いなぁと思いつつ、腹が減っては戦はできぬという事で出前でうどんを注文。肝心のチャーさんはもう家を出てしまったけど、シモちゃんと成功を祈りつつうどんを啜る。この日シモちゃんはお仕事やったのでタモさんに挨拶せずして仕事場へと急いだ。

わたしはグズるアルマを寝かしつけ、キャンプの準備。にしのみさきまつりへ!

午後八時、ちょっとだけ迷いながら会場に到着。住宅地から少し入るとそこはもう森との境。町の夜景を望みつつ、テントを張る。今夜は誰もキャンプインの予定の人はいない。明日の夕方から本格的に始まるにしのみさきまつり。今夜は静かに自然の中で就寝。

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昨夜からしとしと続いた雨も何となくやみかけた朝方、会場管理者の方が草刈り。すんごい音で目覚めた。けどなんだかそれが心地よく、二度寝してしまったりして。ちょっとしてテントの方に挨拶に来て頂いて、まだ目覚めてない私はヘナチョコな挨拶をしてしまった。はずかしやぁ。

外に出てみるとまだ曇り空ではあるものの雨はもうやんで清々しい。さっそく火をおこすチャーさん。この人、火起こしで失敗した事が無い。ちゃちゃっと横領よく火を起こすの。素敵でしょ。そんな一連の火起こし作業をアルマさんとテントの中から眺めたりしてゆっくりと炎の音を聞く。

そうこうしているうちにラベルさんが登場。始めて会うけどとっても優しそうな方。このイベントのオーガナイザー。ラベルさんは準備を始め、どんどんイクイプメントを設置したりタープやテーブルを組み立てている。一緒に来たわんちゃん、めっちゃ可愛い。人なつこくて、初対面の私にお腹を見せてくれた。

そして山田先生登場。この方はジャンベの先生で福岡のクラブ keth flag でジャンベを教えている。山田先生とも初対面。(でも家がかなり近い!)そもそもこのにしのみさきのイベントを知ったのも、チャーさんがジャンベの催しに参加してそこでオーガナイザーのラベルさんに会ったから。

昨夜から私たちだけやったのが、なんだか活気づいてきた。スピーカーから音も出始めわくわく。

参加者の人たちが集まり始めて、キャンプファイヤーの炎も大きくなり始めてきた。私たちもテント際に作った火で食べ物を暖めたりして腹ごしらえ。スイートポテトをホイルで包んで焼き芋作ったらホントに旨かった!あとはソーセージ焼いたりsmore作って食べたり。smoreってのは、クッキーに溶けたマシュマロとチョコレートを挟んだお菓子。it's so good i want some more (→smore ) らしい。火に当てたマシュマロは焦げとったけど美味しかった。ホント、もうちょっと食べたい!って感じ。

日も暮れてじわじわ楽しい雰囲気に。。。受付を済ませたら手作りの名札を貰って首から下げる。そういう細かいところがなんかステッキー。手作りのかしわおにぎりや豚汁まであって。DJはポップハウス?みたいな感じがずっと続いていてみなさんチルな様子。チャーさんはガッツりしたやつで踊りたそう。アルマはなんだか人気者なご様子で可愛いお姉さんたちに抱っこされてご機嫌。一旦テントに戻ってゆっくりしているとジャンベレッスンのお誘い。これはあたしもやりたかったぁー。けどアルマを置き去りにはできず、っていうかジャンベを持ってないだけやけど、周りで見学していた。難しそうやったけどリズムに乗れたら楽しそう!皆で輪になって。笑顔で。いいなぁ。

ジャンベレッスンが終わり、10時過ぎ。アルマも少し熱があったので私たちは早めの就寝。ここからが面白いのにーって感じやけど、赤ちゃんがいるので無理は禁物です。テントまで届く音を楽しむ事にした。テントに戻って30分くらい経った頃?もっとかな?なんか凄いかっこいい音が流れてとる。うう、世が世ならこの音楽で踊りたい。DJは誰かな?と思っていたら、チャーさんが様子を見に行ってくれました。ラベルさんでした。うー、やっぱ選曲がかっこ良い。私はジャンルとか全然分からんけど、このプログレハウス?テクノ?みたいなのが好き。そしてもっと夜が深ぁーくなるにつれ、トランシーにサイケデリックになるのがいいパーティーの流れなのだよ。って自分の好みを再確認。そう、ラベルさんのDJはそんな楽しい夜の入り口を感じさせるDJでした。

だけどにしのみさきまつりの良いところは、普通のパーティーじゃ味わえない垣根を越えた色んな音のミックス。ラベルさんのDJの後はアコースティックギターの弾き語りあり、ピクルスさんのウクレレライブありで充実した内容でした。そうそう、そのピクルスさん(ほんとはなんとかピクルスさんなんやけど。。。失念)の歌が良かったのよ。高校生の時聴いていた small circle of friends を彷彿とさせるオサレな節回しとか、歌詞の世界も可愛くて。自転車に乗って風を切りたくなっちゃったわ。こんな夜中に。

そして気がついたら眠りの世界に。外は寒かったけど毛布にくるまれた身体は温かく、アルマの体温とチャーさんの体温も伝わって心地い睡眠。

明け方、さわやかなアンビエントが流れていてテントの中に流れ込む冷たい空気とちょうど良く交わっていました。でもまだ起きる勇気はなくてもう少し毛布のなかにいたい。隣りにいる二人の息づかいと、おなかの中のちっちゃな命を手のひらで感じ、もう一度眠りにつきました。

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日曜日、土曜日は母の手伝い。山奥の小屋にある焼き物の上り釜で窯焚き。金曜日から続くこの作業を、チャーさんが日曜の夜からヘルプ。その模様はフリッカーで。。。

ハーフ?

近頃、アルマとお出かけしていると声をかけられる。アルマの顔がはっきりしてきて、産まれた頃は日本人ぽさが勝っとったのに最近では欧米の雰囲気が顔に出てきたからやろうか。でも、声をかけてくる人の中には結構失礼な人もいて、わたしは複雑な気持ちになってしまう。今日もマルキョウで買い物をしているとおばさんがやってきて、「あら〜可愛いですね。ハーフですか?」って。日本人と外国人の間に産まれた子はハーフって言う名称がつくのが日本。やけど、なんか、寂しい気持ちになる。だってハーフって半分って意味やろ?日本人の血半分、って事なんやろうけど、聞き方によっては半分の人間みたいに感じてしまう。立派な一人の人間なのに。アメリカでは、混血の事をミックス(mixed breed)って呼ぶ事が多い。日本にもこの呼び方が広まればいいのにと思う。

あとさ、可愛いね〜って褒めちぎった後に、私の顔見て「パパ似なんでしょうね〜」って付け加えるのやめてほしいわ。回答に困りますから。笑

母子

数日間続いた秋晴れが今日は雨に変わった。しとしと降って、残っていた夏を少しずつ、完全に秋の空気にした。蝉に変わってヒグラシが鳴き、家の中にまで金木犀の匂いがするようになった。

一昨年まで秋はあんまり好きじゃなかった。寂しくて、寒くなる一方やし、一日がだんだん短くなってくる。だけどここ数年、秋が好きみたい。たいした理由は思い浮かばんけど、騒々しい夏よりも落ち着いた秋の方がしっくりくる様になったからかな。要するに年をとったんやな。

今日、母君の日本舞踊発表会があった。家族全員で呼ばれ観に行った。始めて観に行ったのでどんなもんかと思っていたけど、ビックリした。何って、彼女の度胸が。まだ始めて2年なのにこの大舞台。60近いのに待ち娘かなんかの役で、長唄に合わせてチントンシャンとステップを踏んでいた。ものすごい派手な衣装で。彼女の演目が終わって我々はお弁当をもらいにロビーへ。そこへ母君登場。一瞬誰か分からんかったけど、声で分かった。近くで観るとものすごい化粧。白粉を塗りたくっているから、歯が黄色く見えて怖い。衣装も赤やら金やらド派手。ハイになっているらしく、私たちを見つけるとすぐ、「イヤ〜、一番いいところで間違えたんよ〜。もう、分かったやろ〜クヤしぃ」と、言わんければ誰にも分からんことを言い、でも本当は彼女にとってそんな事どうでも良く、しなを作ってみんなにご挨拶したり写真を撮ったりしていた。ロビーは完全に彼女が占領していた。
私たちはお弁当をもらうと、家路を急いだ。お昼を少し回っただけやったけどなんだかどっと疲れが出て、アルマと一緒にお昼寝した。

起きたら3時間くらい経っていた。夜は父と近所の焼鳥屋へ行った。母のバイタリティーについて私たちは色々と話した。焼き物をやって、茶道を習って、日本舞踊。野菜と花を育て、勢いでお風呂を豪華に変えてしまう母。庭の手入れが好きでしょっちゅう草取りやら、自分で木の枝きったり植木屋さん呼んで植え替えてみたり。。。友達と温泉に出かけ、京都に旅行。。。周りを巻き込んで自分のやりたい事を謳歌する母。そもそも父と結婚したのだって、ここやったら自分がやりたかった焼き物ができると分かったからやし。それまで焼き物なんてやった事無い幼稚園の先生やったのにね。
父にお前はお母さんのDNAを受け継いどると言われて、まさかと思った。まさかとは思ったけど、もしそうやとしたら自分の今後が怖くもあり、楽しみでもあるなと思った。

夏生萌え!

魂萌え!一気読み。夏生ねぇさんはさすがだなぁ。。。59歳で夫を失った専業主婦の女の人が、自分の子供たちとごちゃごちゃあったり、夫の死後、夫に十年来の愛人がいた事が発覚して、翻弄されながらも生きていこうとがんばろうとする話。この著者の他の話と違って刺とか毒が無いんだけど、それでも物語に引き込まれてしまうのはきっとちょっとしたリアリティーやったり、心情の描写が上手いからなんやろうな。

読み終えた後、(いつも自分の頭ん中でしてしまう事やけど)もしこれが映画とかドラマになった場合のキャスティングを勝手に考えてみた。おもろい小説を読んでいるときは、もう読んでる最中から勝手に俳優たちが動き回るんやけど、今回は違うみたいやった。話はそこそこ面白いんやけど、主人公の顔がどの女優の顔にも当てはまらんかった。なんでか考える必要も無いけど、主人公は本当に何処にでもおる主婦で、その人の家庭はごくごく一般のふっつうの家族で成り立っとったからやろう。やから、女優さんが出てこんかった。

まぁ、それはいいとして。この話、男の人にはウケんやろうな。。。最近出た、東京島も読みたいな。こっちは桐野っぽさ全開っぽい。楽しみ。

たぶん、いやまだ全然早いし違うかもしれんけど、座椅子に座って本を読んどる時、下っ腹辺りで胎動らしき妙な動きを感じた。。。ウニュウニュするあの懐かしい感じ。。。でも早すぎよね、いくらなんでも。まだ12週目やもん。

11週目

検診で母子手帳をもらった。十月の頭で四ヶ月になるので今日渡しとこう、って言われてもらってきた。アルマんときはピンクだったけど、今回はスカイブルー。でも基本的な内容は変わってないみたい。診察タダ券が5枚に増えとった。

昨日は、内診じゃなくて直接お腹にエコー当てられたんやけど、赤ちゃんの動きがはっきり見えて嬉しかった。まだまだ4cmでちっちゃいけど、手と足をバタバタさせて一生懸命な様子が愛おしかった。胎動はまだ感じないので、あぁ、これがお腹におるんやと改めて実感した。

前回までは内診だけやったけど、今回は尿検査に採血と体重測定、血圧測定にお腹周りの大きさを計ってもらった。体重は、全く計ってなかったので増えたのかは分からんけど、ここ十年の平均体重より1.5キロ増し、ってところかな。つわりも治まってきたから体重管理気をつけようっと。

最近、アルマの後追いが激しい。友達とか、わたしの両親が一緒におるときは周りに笑顔を振りまいていい子なんやけど。でも、わたしと二人っきりの時とか、ちゃーさんとわたしと三人の時は、わたしが抱っこしてないとグズグズ。。。たまに一人遊びもするんやけど、思い出したように泣きながら追いかけてくる。。。後追いって訳じゃないけど、私たちが食事をする時もグズグズ。私たちが何か食べてるときは自分も食べたいみたい。アルマは食欲旺盛で、自分のご飯が終わると泣きながらもっともっとってせがんでくる。お腹はいっぱいなはずなんやけど、きっとご飯が終わるのがいやなんやと思う。やから食事の後は赤ちゃん用のクラッカーとか食べさせよるんやけど。こんなに食べていいんかな。うんちハンパ無いけど(笑。一日3.5回平均。

そんなこんなで、また昨夜もグズグズ。うう、たまには一人で雑誌でも読ませてよ〜と思いながら抱きかかえたけど、まだ激しく泣く。足を突っ張るから降りたいのかなと思って下ろすと癇癪起こして泣く。自分の中でアルマに対するキャパシティーがぐんっとさがってどうして欲しいのか分からんくなる。チャーさんが来て、抱いて一生懸命あやすけど泣き止まず。わたしはなぜか、何に対してか分からんけど、腹が立って雑誌をぱらぱらめくってその場から逃げたい気持ちになっていた。わたしが相当怖い顔をしとったのか、don't be like that, see, she just needs your love. って言われてはっとした。わたしに抱っこされるとすっと泣き止んで胸にうずくまってきた。目を閉じたら涙が出てきて、アルマがそれを不思議そうに触っていた。愛おしすぎてまた泣けてきた。

妊娠すると情緒不安定になるっていうから、それもあるんやろうか。育児ストレスは感じてないつもりなんやけど。。。こんな時はハーブティーをいれてみる。