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忙しければ忙しいで文句を言い、暇なら暇でそれを疎ましく思うのだ。人間は無い物ねだりが上手い。適正距離を保持しなければ。ああ、好きな事だけして生きていく事は可能なのでしょうか。でもそれが幸せなのだろうか。好きな事とは楽しい事なのか。楽に生きることなのか。幸福へと導く生き方とはなんだろう。

ショーペンハウアーは、幸福とはただのイメージに過ぎず、達成されると新たな欲がうまれると言った。実体のない幸福には辿り着けない。幸福はあってないようなもの。そうでありたいと願う幻想。彼は、人間はそれを阻止しようと企むものにたいして悪意を抱く、とも言っている。当たり前だ。誰も自分の幸福を邪魔されたくないもんね。だから世の中は、幻想と不条理で満ちている。でも、彼はこうも言っている。アートだけが人の心を豊かにし、幻想も不条理をも超えた感動を与えることができる。

生まれたての赤ん坊に素晴らしい絵を見せても、音楽を聴かせても、詩を与えても、チンプンカンプンだ。必死に生きようとする意思は前に向かっているけれども、感動する心は持ち合わせていない。何故ならそれはそれまでその人が生きてきた経験や体験、蓄積された知識が動機となって、それを感動、感情として反映するからなのだと思う。

大それた生き方をしなくてもいい。アートに感動できる心を育てる為に、一日一日を丁寧に過ごしたい。

というわけで今日は悪名高いAvalonでのライブ。でも今夜はPartyじゃないから悪名も何も関係ないけどね。重低音ゴリゴリのPelicanと気になっていたMONOという人たち。どちらもヴォーカルはいない。歌なしAlternative Rock。うひひ。