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エンパイアステートビルディングのイルミネーションは白が一番奇麗だと思います。え?!まだ火曜日!?

花村萬月のイグナシオを読んだ。コップに入った泥水の、上澄みの奇麗なところを飲ませるのが伊坂幸太郎だとしたら、花村萬月は掻き混ぜて飲ませるからね。だけど、みんな実はそれを欲しているのだと思う。バタイユの蕩尽理論を少し思い出す。害悪と分かっていながら欲してしまう。蕩尽は消費することだから一見矛盾している印象だけど、害悪とされるものを欲し、取り入れることによって自分自身を消費しているのではないかな。あ、なんか理屈っぽい。けどまぁいいや。そんな感じだ。そういえばこの前読んだ本のなかで、伊坂幸太郎バタイユを否定していたな。うーん、わたしもあまり好きではないけれど、蕩尽、使い果たすことを欲するという概念は理解できる。もっとも、わたしの場合はなぜか使い果たすことの前提にある、溜めるという行為に執着するあまり使い果たせぬまましょぼくれてしまうことが多々ある。しかも、それは全く経済的なものには当てはまらないところが哀しい。主に精神面で、というか。バタイユは、性行為は小さな死だとか書いていた気がするけど、なにがどうなってそうなるのかよくわかりませんでした。