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先日、ルームメイトの子が借りてきた紅白歌合戦をビデオで見た。毎年とは言わないまでも日本にいる時はチャンスがあれば見ていた年末の番組。今見てみると、とてもとても違和感があった。この違和感は多分、日本で大晦日に生放送で観ていないからという理由だけではなさそうだ。上手く言葉で表現できないけど、例えば出ている歌手達のよそよそしさ、浜崎あゆみの衣装、木村拓哉が何を考えているか分からない表情を常に浮かべていたこと、無理から盛り上げようとしてお笑い芸人(セーラー服の人)を乱入させていたこと、しかも全く面白くない。そして漠然としたターゲット視聴者の設定。へたくそな歌い手達と、彼らが歌っている歌詞の内容の無さ。奇妙な曖昧さが紅白歌合戦を覆っていた。NHKがそういう奇妙さと違和感を度外視して、ほらほら、紅白だよ、年末だよ、国民行事だよ、家族っていいだろ、って気持ち悪い笑顔を浮かべて「紅白」を押し付けているような雰囲気にわたしは苦しさを覚えた。

でもアンジェラアキさんと岡村隆は良かったです。最初は望郷の念を胸に抱きつつ観ていたのだけど残念ながら、あぁ、日本ってやっぱり良いよなという気分にはなりませんでした。非国民?ふふふ。