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"DARK"
バトンのなかでも触れましたが、この本、非常に面白かったです。桐野夏生の小説はハズレがないのだけれどそのなかでも「村野ミロ」シリーズが断然、断然。このダークは最新作でずっと読みたかった。質量共に良し。ミロの壊れっぷり、ミロを含むその他キャラクターの自己中心的でずる賢く金に執着する馬鹿さが人間の生っぽさを感じさせる。裏切りと信頼、繰り返されるアップアンドダウン。長編なのに随所に盛り上がりがあって飽きさせない。

この先も続きそうな終り方だったけど続編はあるのかな。あったとしてもミロはもう40歳を過ぎているしどうなるんだろう。