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うぅ、今朝のニュースをチェックしていて頭が痛くなった。

エルサレム 9日 ロイター] 
イスラエルは、レバノンでの地上戦を拡大することを決定した。一方イスラムシーア派民兵組織ヒズボラの指導者は、レバノン南部をイスラエル兵の墓場にすると警告したほか、イスラエルのハイファへのロケット攻撃を強化する構えを示した。

 主要国が戦闘停止に向けた国連決議の取りまとめに手間取るなか、この日の戦闘では、イスラエル兵が少なくとも11人死亡したとされる。

 ヒズボラ指導者のナスララ師は、テレビ放映された演説で、イスラエルに対して「われわれの土地にとどまることはできない。もしやってくるならば、われわれは追い出す。南部の土地を侵略するシオニストたちの墓場にするだろう」と表明。「戦闘行為の終結を望んでいる。ただし対決の必要があるならば、受けて立つ」などとの姿勢を明らかにした。

 またナスララ師は、イスラエルのハイファのアラブ系住民に対して、ヒズボラによるロケット弾攻撃を避けるため避難するよう呼び掛けた。 

 イスラエル政府は国防・治安閣議で、レバノンでの地上戦を拡大し、国境から20キロ圏のリタニ川まで戦線を広げる計画を承認した。関係筋によると、拡大した地上戦は30日間、続く可能性がある、という。

 米国務省マコーマック報道官は、イスラエルは自衛する権利があると述べる一方、米政府は人道面を深く懸念していると強調。イスラエルは市民の犠牲を避けるべく「最大限の注意を払う必要がある」と述べた。

(ロイター) - 8月10日7時52分更新

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なんで国連決議の取りまとめに手間取っとるんやろうか。。。
ここでの戦争(と呼ばれるもの)は広がりを見せるばかりで一向に解決に向かわない。上の方では経済的陰謀や宗教的問題、当の殺戮を実行している人達とその家族にとっては憎しみや悲しみ、不安などが動機と成ってこの戦争を助長している。

良いことなのか悪いことなのかを超えて、事実としてわたしが今ある状況、知らなければ知らないで自身の生活を難なく(しかも幸せに)やっていける事実がわたしをやるせなくする。例えば隣のクラスの男の子同士が結構惨い喧嘩を続けとって、でもわたしは怖いし、いきなり止めには入れない。それに普段は、隣のクラスやし無視して他の友達と楽しく遊んでいられる。喧嘩している二人の噂はいろいろ聞くけど、実際はどうして良いのかと。。。

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ボクは今年2年生になったばかりです。でも学校がきらいです。きらいっていうか、いつも気を張ってないとダメなんだ。けんかばかりでこの前はいきなり蹴飛ばされたし。むかついてボクも相当意地悪してやりました。腕を折ってやった。けんかの相手は斜め向かいの席の男の子。クラスの皆はボクたちのけんかがエスカレートするのを見て見ぬ振りって感じで、やり過ぎじゃないの、とかたまに言われたりするけど気にしない。やられたんだからやり返す、当然でしょ。先生だってボクたちのけんかを止められない。皆は知ってるかどうか分からないけど、もうこのけんかは実はボクとあいつが幼稚園の頃から続いているんだ。幼稚園の頃は叩いたりとかして攻撃してたけど、いまはボクも2年生だから、もっと強く痛めつけることができるようになったんだ。それにボクには強い味方がいる。隣のクラスのお金持ちの男の子で、ボクにナイフとか安く売ってくれるんだ。相当ありがたい。これでこの前はあいつの足を刺してやった。ああ、もっと強い武器があればなぁ。あいつが寝てる間に殺してやりたい、って本当に思う。それにしてもあいつ、相当バカだな、こっちはいい武器持ってるっていうのに強がっちゃって。昨日なんか、もうこんなこと止めたいけど、でも今度攻撃してきたらまた受けて立つ、おまえを殺してやるだって。殺されるのはおまえだよ!

いつもボクに色々攻撃する為の道具を安く売ってくれているあの子、ボクと一緒にいるときは、やられたらやり返せ、とかボクのお母さんもあいつは悪いやつと言ってたよ、とかそういうこと教えてくれるんだけど、いまいち信用できないんだよね。だってこのまえ、ボクに色々売ってくれた後に、「今度やられたらこれでやり返せるね、使ってみてよ。でもさ、やり過ぎはいけないよ。注意して使ってね。」だって。あいつもバカか?しかもなんかちょっと笑ってたし。気味悪いな。

あ、そういえば昨日、斜め向かいでいきがってるあいつも武器を買ってるって聞いたな。ボクが買ってる隣のクラスのあの子よりお金持ちじゃないって聞いたけど。幼なじみだっけ確か。でもさ、学年一のお金持ちのあの子がボクにはついてるんだ。どうってことない。あー、それにしてもこの前蹴飛ばされたところがずきずきする。

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ランチの時、同僚の女の子とこのことにつて話した。わたしが、「今日さ、なんかちょっとディプレスってゆうかさぁ。。。」と言葉を濁しながら話していると、「なんで?なんか仕事とかで嫌なことあった?」と訊かれた。ちょっと考えて、「たぶん、むかつくこととか何事もなく幸せに生活できてるからやと思う」と言った。彼女も少し考えて、「そう。。。」と言った。わたしのちょっとしたウツの理由を彼女が分かってくれたのだと思って、先のニュースの話をした。

彼女はあと一週間でデザイナーの仕事を辞める。そして来年には地震の災害にあった人達や孤児の子どもたちを手助けする為に組織に入って海外で活動する。そして自分のお父さんの出身地であるパキスタンでその後の一生を過ごしたいのだそうだ。

彼女はパキスタン人のお父さんと日本人のお母さんを持つ。いってみれば、わたしは金持ちの学級委員がいるクラスに所属している普通の女子で、彼女は喧嘩している二人と同じクラスになったことのある生徒で、家も二人と近い、といったところだろうか。

アメリカやイギリス、戦争の後ろ盾をしているかに見える国々。ジャイアンには逆らえないスネ夫のような国で産まれたわたし。いまはそのアメリカで自由でとても楽しい生活をしているわたし。アメリカは事実、嫌なことも多いけどいいところもたくさんあって。アメリカの両端の地域ではブッシュの支持率は低い。世界を良い方向に向けようとする意思を見て取れる。でも真ん中の方や南の方では未だブッシュを支持しとって。でもいくらブッシュが悪いだの、何だのと言っても、この戦争や9/11で起こったテロをメディアを上手く使って怒りや不安や恐怖で人々をコントロールし、正義面して私腹を肥やす国でくらしていることもやっぱり事実で。関係ないって顔できるのも事実だし、みんな一生懸命このことにつて考えろよ、とか言えない。でも、でも、でも。。。果てしなく続く’でも’。矛盾と無知とホンネとタテマエがわたしのなかに渦巻いてしまう。あぁ、悲観的になんかなりたくないのに。

ひとしきり話した後、

「世界ってさ、パーフェクトじゃないよ。大なり小なり常に問題を抱えとって。大きなことは目につきやすいけど、目の前にある問題は見落としがちでさ。べつに大きな問題はほっとけば良いとか、そういうんじゃなくて、身の回りの小さな問題から一人一人がそれに目を向けて解決しようとすれば世界は少しずつ良くなっていくんじゃないかな。」

と彼女が言っていた。至極真っ当な意見であると思った。でもやっぱりさ。。。

と、’でも’がやっぱりつきまとう。一つの側面から物事をとらえようとすると簡単なのに。世界は複雑で問題は大きくて。次元の違う世界も同時にそこには存在していて。そしてやっぱり、目を向けなければそれはそれでやっていける、ってのが、なんか、うーん、辛くないですか?と、思ってしまう。

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今日の日記は知識不足から均衡を欠いているかもしれません。気分を悪くされた方、すみません。

  • 補足

詳細がすこしずつ明らかになっていっているけど、イギリスでアメリカ行きの飛行機を狙った大量殺戮テロを阻止したらしい。(アルカイダ系イギリス人が20人強逮捕された)自殺するのはかまわない。だってそれはその人の人生観であり、宗教観であり(テロを企てた人達はこの理由が大きいと思うけど)、その人自身の選択だから。消えたいなら消えれば良い。だけどさ、同意の上でならともかく、道連れはいかんよ。自分が死ぬことによっては人を殺せんよ。良くないって。

ブッシュの会見見たけど、彼はなんで自分たちが狙われとるんか本当に分かろうとしてない。イギリス然り。負の感情とエゴがカオスになってる。何重にも堅結びしてほどけなくなった紐みたい。両端で引っ張り合うからますます堅くなっていっている。引っ張り合わずに紐を緩めて、すしずつでも、どこがどうなってこんがらがってしまったのか両方から解いていこうとしなければいけないんじゃないか。このまま引っ張り合い続けて、この紐が切れる時のことを想像するだけで。。。